世界自然遺産のまち、北海道知床・羅臼（らうす）。日本の最果てで水揚げされた海の幸や旬の野菜を楽しめる炉端焼きのお店です。
オフィスや商業施設が集まった東京駅直通の新街区『TOKYO TORCH』。柱や天井、カウンターなど空間の雰囲気を司る場所に鮭箱をあしらい、羅臼の海のパワフルなエネルギーを東京に持ち込みました。使用した鮭箱は約300箱。入り口にはスタッキングできる椅子を、テラス席には移動式の掘りごたつをつくりました。
メニューや店員さんのユニフォーム、感染症対策の仕切りなど、あらゆるところに鮭箱の版のデザインが散りばめられています。

「ロングライフデザイン」をテーマにしたコンセプトショップ『D&DEPARTMENT』。工業製品の多い店内に変化をつけるために、鮭箱をウロコのように貼り、レジカウンターをリノベーションしました。
また、もともと店舗で什器として使われていた工業用の棚をベースに、フィッティングルームも製作。お店のスタッフが誰でも解体や製作ができるように、鮭箱を加工し、パネル化した板を組み合わせた仕組みにして、ワークショップ形式で一緒につくりました。

古材や近所で譲り受けた家具などを使ってリノベーションした、まちの小さな珈琲屋さん。お店の顔であるドリップスタンドと物販用の棚、犬小屋を製作しました。
箱としての物を入れて運ぶ機能を活かし、組み合わせて棚に見立てました。軽くて運びやすいことから、イベント出店時にはポップアップカウンターとしても活用されています。

鮭箱のグラフィックを活かした、ツリーハウス。当時小学校低学年だった子どもたちも一緒につくりました。
外壁や内部の床、ベッド、カウンターテーブルにも鮭箱をふんだんに使用。ARAMAKI BASEと同じ敷地内にある、小さなショールームのような存在です。大きな窓からは季節ごとの風景が飛び込んできます。電源とWi-Fiを備えており、実際に宿泊することもできます。